染のこと

絣糸の技法

絣染とは

括り絣

糸を数本束ねます。
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模様になる部分に印をつけます。
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その印をした箇所を糸で括っていきます。
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糸で括った部分が防染になり、染まらず残ります。

結城紬などにこの技法が使われています。

織締絣

経糸に木綿糸を、絣にする糸を緯糸にして平織りします。
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そのまま染めると、縦糸の木綿糸によって防染され、絣糸がそまります。

大島などにはこの技法が使われています。

板締絣

板に溝を彫ります。
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その板に糸をはさんで強く締めてから染料で染めます。
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板ではさまれた部分が染まらずに防染されます。
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板をはずすと絣糸が出来ます。

村山大島や能登上部はこの方法作った絣糸を用います。

漬け絣

当工房はこの漬け絣の技法で染めております。

始めに4~5色の配色を決め、その色にあった染料を作ります。
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決めた場所に染料を漬けながら染めて行きます。

この独特の技法により、隣り合った色が重なり滲む事で柔らかいグラデーション効果が生まれる事が最大の特徴です。